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お彼岸にお供えするのは、ぼたもち?おはぎ?

お彼岸は、「春分の日(秋分の日)に近い日にちで、おはぎ(ぼたもち)を仏壇にお供えする」ということをご存知の方は多いと思います。

ただ、春分の日にお供えするのが「おはぎ」か「ぼたもち」か、迷うことはありませんか?

この「お彼岸」と「春分の日(秋分の日)」、「おはぎ」と「ぼたもち」についての知識を整理してみませんか?

目次

お彼岸と春分の日・秋分の日

「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句は有名ですよね。

「厳しい夏の暑さや冬の寒さは彼岸まで続くけれど、それ以降は穏やかになって過ごしやすくなる」ということあらわしています。

お彼岸はその言葉のとおりに季節の節目となるもので、「春のお彼岸(春彼岸)」と「秋のお彼岸(秋彼岸)」の1年に2回あります。

太陽が真東から昇って真⻄に沈む⽇(昼と夜の長さが等しい日)である春分の日・秋分の日。

その「春分の日」と「秋分の日」を「彼岸の中⽇」と呼び、その中日の3日前を「彼岸⼊り」、その中日の3日後を「彼岸明け」、前後合わせた計7日間を「春のお彼岸」「秋のお彼岸」の期間としています。

なお、春分の日も秋分の日も国民の祝日となっていますが、日にちは年によって異なります。

国立天⽂台(NAOJ)が諸暦象事項を推算して毎年2月に発表する歴要項に掲載されています。

お彼岸に、ぼたもち(おはぎ)の由来

お彼岸にお供えする物のとして「ぼたもち」「おはぎ」が真っ先に思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?

これは、五穀豊穣のおもちと、魔除けの効果があるといわれる赤い色の小豆を使ったぼたもち(おはぎ)をご先祖様にお供えするようになったのがきっかけともいわれています。

おはぎ、ぼたもち、違いは?

「おはぎ」も「ぼたもち」も、おもちを餡で包んでいるという点では同じです。

異なる点を下記の表にまとめました。

ぼたもちおはぎ
大きくて丸い細長くて俵形
小豆こしあん粒あん
お供えする時期春のお彼岸秋のお彼岸

ぼたもち

  • 漢字で書くと「牡丹餅」
  • 4~5月に咲く牡丹の花が名前の由来であるため、⼤輪の牡丹の花のように⼤きくて丸い形。
  • 前年の秋(9~11月ごろ)に収穫して保存していた乾燥小豆を使用して餡を作る。そのため、硬い皮を取り除いたこしあんを使用。

おはぎ

  • 漢字で書くと「御萩」
  • 7~9月に咲く萩の花が名前の由来であるため、細長くて俵の形。
  • 収穫したばかりの小豆を使用して餡を作る。そのため、柔らかくて皮ごと美味しく食べることができる粒あんを使用。

春に咲く牡丹の名前が由来にもなっているのでぼたもち春のお彼岸にお供えするものであり、秋に咲く萩が名前の由来にもなっているのでおはぎ秋のお彼岸にお供えするものである。

背景を知っていると、迷うことがなくなりますね。

さいごに

小豆の品種改良や保存技術などが進んだ現代ではあんこの種類による区別はなくなりつつありますが、知識として「ぼたもち」と「おはぎ」の名前の由来を知っておきたいですね。

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