「時間のあるうちに取っておいた方がよい」「いつか役に立つから」などと言われて若いころに運転免許証を取得したけれど、ほとんど運転していないまま何年もたってしまった、
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
かくいう私も、大学生の夏休みを利用して免許を取りましたが、たった1回しか運転しないまま30年以上たってしまったベテランのペーパードライバーでした。
しかし、「運転できた方が何かと便利かも」「行動範囲が広がって楽しくなるかも」など運転してみようかなと思いはじめて行動し、無事にペーパードライバー30年生を卒業しました。
今回はペーパードライバーを終わらせたいと思っている方に、私の経験も交えて運転ができるようになった方法をご紹介したいと思います。
ペーパードライバーの克服方法は?
ペーパードライバーが運転の練習をする方法というと、
①運転できる家族や知人に助手席に乗ってもらって練習する
②ペーパードライバー講習で練習する
のいずれかを思い浮かべるのではないでしょうか。
①の「運転できる人に助手席に乗ってもらって練習する」方法は、いきなり一般道路を走ることになるので、より実践型の練習と捉えて良いように思うかもしれませんが、ペーパードライバー歴が長い方にはハードルが高いと思います。
②の「ペーパードライバー講習で練習する」方法には、「教習所」と「出張型」の2種類があります。
「教習所」とは、運転免許証を取得したときに通ったような自動車教習所で開講しているペーパードライバー向けのコース。教習所の車を利用して、教習所内や一般道路を走行して練習します。
「出張型」とは、自宅や最寄り駅など希望の場所まで指導員が出張してきてくれます。おもに自家用車を使用して、普段運転することになる自宅周辺の道路を走行して練習します。
「教習所」と「出張型」のメリットとデメリット
「教習所」と「出張型」それぞれのメリットとデメリットをまとめます。
メリット
「教習所」
- 指導員は国家資格である「指定自動車教習所指導員」の資格保有者
- 一般道路に出る前に、教習所内で練習することができる
- 教官が座る席(助手席)に補助ブレーキがある教習所の車を使用する
「出張型」
- 自宅周辺の道路など実際に走る道を練習できる
- マイカーで練習できる場合が多い
- 希望する時間が取りやすい
- 1回からでも予約できる
デメリット
「教習所」
- ペーパードライバー講習を開講している教習所が少ない
- 希望する時間に開講していないことが多い
「出張型」
- 指導員が資格保有者でない場合もある
- 教習所内のような場所で練習することができない(いきなり一般道路を走ることになる)
- 使用する車によって助手席に補助ブレーキが取り付けられない場合がある
どっちが良い?
ペーパードライバーといっても、「ずっとハンドルを握っていないけれど、たぶん運転できる」「エンジンのかけ方すら覚えていない」など、レベルはさまざまですが、
- 忘れていることが多くて運転に不安でいっぱいの場合は敷地内で練習できる教習所を、
- 自宅周辺を練習したいなど場所が明確な場合は希望に沿ったコースで練習がしやすい出張型を、
などご自身のレベルと目的を一つの目安として検討するのも良いかもと思います。
教習所も出張型もメールや電話などで相談にのってもらえますので、ある程度考えがまとまったら時間や費用も含めて問い合わせをすることをおすすめします。
おわりに
わたしはペーパードライバー歴30年の大ベテランでしたし、AT車(オートマ車)が市場のほとんどを占めている今と違ってクラッチペダルもあるMT車(マニュアル車)が主流の時代に免許を取得しました。
しかもエンジンのかけ方や足元ペダル(フットペダル)のブレーキとアクセルの場所すら、覚えていませんでした。
こんな状況だったため一般道路を走る前に教習所内で練習がしたくて教習所に決めたのですが、近くの教習所では開講していなかったので片道に小一時間かけて通いました。
ペーパードライバーを脱出して運転できるようになれば何かと便利かも、とは思いつつもなかなか行動には移せませんでしたが、今となってはもっと早く行動しておけばよかったと思っています。
ご自身にあった方法で、ペーパードライバー生活に終止符が打てると良いですね。