日暮いんこさんの書籍『北欧時間』。
“北欧時間”ってなんだろう、そんなことを思いながら書店で手に取ってパラパラとページをめくると、人々が行き交う街中や自然あふれる田舎の風景、生活感あふれる室内や日常生活で利用しそうな店内、などあらゆるシーンの写真が随所に挿入されている。
じっくり読みたいと瞬間的に思ってワクワクしながらレジに向かったことを、いまでもはっきりと覚えています。
気になった個所や実践してみたい箇所に付箋を貼って、ときどき読み直しているお気に入りの一冊です。
ちなみに、北欧気分を高めるために、デンマークの陶磁器メーカーであるロイヤルコペンハーゲンのマグカップに淹れたコーヒーを飲みながら読むことにしています。
著者
著者の日暮いんこさんは、東京で会社員として働いていたときに1冊の本に出会い渡欧を決意。
現地のビジネススクールやデザインスクールでの学びを経て、現在はフリーランスのライター、イラストレーターとしてデンマークで活動されています。
言葉に意識を向ける
・大切な友人に話しかけるように、自分に話しかけている言葉に意識を向けてみて
・やることはとにかく、頭の中の「言葉」を意識すること。
・教わった通り、「ノートに自分の考えたことをそのまま書き出す」ということからはじめました。
北欧時間
著者は素直に受け止め、アドバイスをちゃんと続けたことにより、ネガティブから前向きに意識できるようになれたそうです。
「自分を大切にできない人は、他人からも大切にされない」ということばがありますが、まさにこのことですね。
私もネガティブ思考から脱却できるよう「頭の中の言葉」を意識し始めました。
話を聞く姿勢
・「ねぇねぇ」と話しかけると、たいてい手を止めてこちらに身体ごと向けて目を合わせ、100%集中してこちらの話しを聞こうとしてくれます。
・「100%聞いてもらえる」という感覚は、とても嬉しく、そして安心する物でした。それはただのマナー以上のもので、私の意見、さらには存在をきちんと尊重してもらえている、そして思いやってもらえていると感じるからです。
北欧時間
私も同じ経験をしたことを、ふと思い出しました。
他愛もない話がしたくなって隣に座っていた友人に「あのね」と声をかけたら、友人は手を止めて身体を私の方に向けて座り直し、目をクリクリさせて「なに?」と聞いてきました。
耳だけ向けてくれれば良かったので「あっ、ごめん。急ぎじゃないから続けてて」と口を閉じたら、友人は「なんで?聞きたい、聞きたい。続けて」と、どんな些細なことでも聞くという姿勢と柔らかな表情で私が話を再開するのを待ってくれていました。
耳だけを向けるのではなく、身体ごと向かい合わせになって聞いてくれると、とっても嬉しいし、気持ちよく話をすることができますよね。
すっかり忘れていましたが、友人が私にしてくれたように、片手間に聞くのではなく、ちゃんと向き合って会話を楽しもうと思います。
私らしい生活にするために
北欧に住んでいないからできない……と環境のせいにしがちですが、この本はどこに住んでいても実践できることばかりが書かれています。
一度にすべてを参考に実践しようとすると続けることが難しくなってしまいそうなので、できる範囲で少しずつやっていくつもりです。
前向きな考え方を身につけ、より私らしく生活していくために定期的に再読したい本です。
書籍情報
- 書名:北欧時間 世界一幸せな国の人たちが教えてくれたこと
- 著者:日暮いんこ
- ページ数:192ページ
- 出版社:大和出版
- 初版年月:2023年10月