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ナポレターナでナポリ式コーヒーを味わう

みなさんは家でコーヒーを飲むとき、どのように準備しますか?

わたしはインスタントコーヒーをカップに入れてサッと用意するときもありますし、珈琲豆を挽いて抽出器具を使って少し時間をかけれ用意するときもあります。

コーヒー抽出器具といえば、ペーパードリップやコーヒーメーカーなどがありますが、今回はイタリアのナポリ地方に伝わる伝統的な直火式のドリップコーヒーメーカーのナポレターナについてご紹介します。

目次

ナポレターナとは

コーヒー抽出器具とは例えば、ペーパードリップ、コーヒーメーカー、ネルドリップ、フレンチプレス、エアロプレス、サイフォン、などを思い浮かべると思います。

今回ご紹介するナポレターナも、あまり知られていませんがコーヒー抽出器具です。

ナポレターナ(Napoletana)とは、イタリアのナポリ地方に伝わる伝統的な直火式のドリップコーヒーメーカーで、ナポリ式コーヒーメーカー、クックメッラ(cuccumella)、とも呼ばれています。

直火式エスプレッソマシンが登場するまでは、イタリアではこのナポレターナでコーヒーを淹れることが主流だったようです。

構造と使用方法、味

構造は「ボイラー」「筒状フィルター」「サーバー」のみ、とってもシンプルです。

(下段左は、コーヒー抽出後にボイラーを外したときのサーバー用の蓋)

使用方法

準備:右側のボイラーに水を入れ、真ん中の筒状フィルターにコーヒー粉を入れて(下段右の)蓋をしてボイラーにセットし、左側の注ぎ口があるサーバーを逆さにしてボイラーに被せる。

抽出:ボイラーを下にして弱火にかけ、ボイラーの上部にある小さな穴から湯気が噴き出てきたら火から下ろし、くるっと回転させて上下反転してサーバーを下にし、ボイラーからコーヒー豆の入っているフィルターを通ってサーバーに湯がぽたぽたと落ちるのを待つ。

ペーパーフィルターやネルドリップと違って、コーヒー豆の油分が(紙や布に)吸収されずコーヒーに含まれます。

ボイラーから沸き立つ湯気でコーヒー粉が蒸らされてから抽出するため、豆本来の味すべてがコーヒーに含まれます。

メリットとデメリット

メリットは、

  • ペーパーやパッキンなどの消耗品が不要
  • 手入れが簡単

ペーパードリップに必要なペーパーフィルター、コーヒーサーバーやフレンチプレスなどに使用するパッキン、などの消耗品が不要なので一生使い続けられますね。

構造がとてもシンプルなのでお手入れがとても簡単です。

デメリットは、

  • 上下反転するときに熱湯が飛び散る。
  • ペーパードリップと違って、コーヒーの中に粉が僅かに混ざる。

慣れてコツをつかめば、上下反転するときに飛び散る湯量は抑えられます。

コーヒーに粉が混ざるとはいっても、抽出前にボイラーから沸きあがる蒸気で蒸らされることで、コーヒー粉が膨らむため、ほんの少量しか混ざりません。

おわりに

「イタリアはエスプレッソ」というイメージがあったので、ナポレターナの存在を知ったときには少し驚きました。

イタリアで直火式エスプレッソメーカーが発明されてからは、より濃厚なコーヒーが抽出されるエスプレッソメーカーが主流となりましたが、今でもナポリ地方では使用されているようです。

部屋中に広がる香りと深みのある味わいを楽しみながら過ごすコーヒータイムは、自宅にいるのにカフェにいるような珈琲豆の香りに包まれながら過ごせる時間。

豆から挽くのでちょっぴり手間暇かかるけれど、コーヒー好きには贅沢なひとときですよね。

機会があれば、ぜひ伝統あるナポレターナで淹れたコーヒーを味わってみてください。

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