5月といえば「母の日」で、日本ではカーネーションが代表的な贈り物となっていますよね。
なぜ母の日が5月なのか、なぜカーネーションを贈るようになったのか、外国にも母の日はあるのか、気になったので調べてみました。
母の日の由来は?
南北戦争中に敵味方にかかわらず傷ついた兵士を助けたり、ボランティア団体を作って募金活動や衛生環境の改善などに取り組む活動をしていたアン・ジャービス(Anna Jarvis/1832年9月30日―1905年5月9日)。
そのアンの娘であるアンナ・ジャービス(Anna Jarvis)が、1908年に、母が日曜学校の教師をしていたアメリカ・ウェストバージニア州の教会で、母アンの命日に一番近かった日曜日にあたる5⽉の第2日曜日に追悼会を開催し、母が大好きだった白いカーネーションを参加者に渡したことが始まりといわれています。
アンナの母親に対する感謝の意を表す行動がアメリカ全土に広がり、1910年にウェストバージニア州で「母の日」が認定され、1914年にウッドロウ・ウィルソン大統領が5月第2日曜日を「母の日」と制定され、以降祝日として祝うようになりました。
日本には、明治時代の終わりごろにアメリカから伝わってキリスト教の行事として行われ、大正時代には教会でお祝いの行事として行われ、1931年(昭和6年)に香淳皇后(昭和天皇の皇后)の誕生日である3月6日を母の日と制定されました。
1937年(昭和12年)には森永製菓が中心となって母の日を普及させるイベントを始め、「母の日」が全国的に普及し始めた。
1949年(昭和24年)ごろからアメリカの影響を受けて5月第2日曜日になりました。
外国にはあるの?
日本やアメリカ以外にも母の日がある国をご紹介します。
日にち | 代表的な贈り物 | |
イギリス | イースターの3週間前 の日曜日 | 花やプレゼント、自由に過ごせる時間 |
スペイン | 5月第1日曜日 | 花やプレゼント |
ドイツ | 5月第2日曜日 | 花やプレゼント |
フィンランド | 5月第2日曜日 | ミニバラや摘んだValkovuokko(ヴァルコヴオッコ)という野の花 |
イタリア | 5月第2日曜日 | アザレアの鉢植え |
オーストラリア | 5月第2日曜日 | 菊の花 |
フランス | 5⽉最後の⽇曜⽇ | フラワーブーケケーキ(花束のようなケーキ) |
韓国 | 5月8日 | カーネーション |
イギリスでは「Mothering Sunday」といって、花やプレゼントを贈ったり、家事を代わりにして自由に過ごせる時間をプレゼントしたりします。このMothering Sundayの歴史はアメリカの母の日よりも古く、17世紀には始まっていたともいわれています。
韓国では「オボイナル」といって、母の日でもあり父の日でもあります。
おわりに
母の日の由来には諸説ありますが、今回は一例をご紹介しました。
今回ご紹介した国のほかにも、まだまだ多くの国で母の日が制定されていますが、日にちや習慣は異なっても、日頃の感謝の気持ちを伝えるということは共通ですね。