チーズは好きだけど、あまり詳しいことは知らない、
いつも同じようなものしか食べない、
という方にぜひ読んでいただきたいチーズの入門書。
2005年発行と少し古い本ですが、村山重信氏監修の「チーズ辞典」をご紹介いたします。
著者紹介
「ムッシュ・ムー」こと村山重信氏は、⻑年チーズ業界で普及に携わり、⽇本に様々なチーズを紹介した⽴役者の⼀⼈。
チーズの権威として世界各国から名誉ある称号を受けており、日本はもとより世界のチーズ業界に従事している人で知らない人はいないのではないでしょうか。
チーズオフィスムー代表
チーズプロフェッショナル協会 名誉会⻑
本書の内容
チーズの基礎知識とナチュラルチーズとプロセスチーズの違い。
ナチュラルチーズについて、
硬さによる分類(軟質や硬質など計4種類)、
熟成方法による分類(非加熱やカビ熟成など計5種類)、
ナチュラルチーズの製法や原料による分類(フレッシュタイプや白カビタイプなど計7種類)、
それぞれの解説。
成分と栄養、製造方法の説明、
フランス、イタリア、日本など15ケ国の特徴、
チーズを使った料理レシピ、
買い方や保存方法と食べ頃の見分け方、切り方や盛り方、
ナイフやカッティングボードなどについての説明。
特筆すべきは、国内で手に入るナチュラルチーズ227種類を7タイプ(フレッシュタイプ、白カビタイプ、青カビタイプ、ウォッシュタイプ、シェーブルタイプ、セミハードタイプ、ハードタイプ)に分けて、カラー写真付きで説明していること。
カタログページと題してあるように、「商品名」「商品特徴」「原産国」「乳種」「形状」「中身の状態」「風味」「食べ方」「製造元」などがすべてのチーズに記載されているので、本当にカタログそのものです。
感想
チーズに関する知識を少しつけたいと思っている、学んだけれど忘れてしまったのでサラッと復習したいと思っている、などの方にはシンプルにまとめられているのでおすすめです。
スーパーなどの買い物でよく見かけるチーズが載っていますので、とても実用的ですよね。
ただ、専門的に学びたい方やより深い知識を身につけたい方とっては、少し物足りない内容かもしれません。
機会があれば、ぜひ一読してみてくださいね。
書籍情報
- 書名:チーズ事典―家庭で本格的に楽しめる、ナチュラルチーズのすべて
- 監修:村山重信
- 出版社 : 日本文芸社
- 単行本 : 208ページ
- 発行年月 : 2005年2月